私共の交趾焼を、茶陶だけでなく、もっと皆様に広く知って頂きたいと強く思うきっかけとなったのが、こちらの「モザイクタイル」です。

 茶陶に於ける呈茶椀のように、釜をかける際に、皆様にお披露目するような形、普段は大事に保管して、イベントやとっておきの際に使う―。それはそれで正しい使い方ですし、普段人目に触れないものであるが故に、そういった場で目に掛かると「一期一会」、ますます場の空気は心地良い緊張感に包まれ、日常の中の非日常を感じることができます。

 それとは対照的に、タイルは常に皆様の生活と共に、「景色の一部」として存在し続けます。工業製品・建材としてのタイルは、空間を構築する材料としての質感を高めたりする役割を持ちますが、私共のタイルは、全てが手作り 。下描き、表面模様の凹凸を絞り出しで描く「イッチン技法」、彩色、焼成まで、京都の職人が完全分業で一枚一枚作り上げます。 タイルという形状ではありますが、それにかかる工程や施す技術は、茶道具のそれと変わりません。

Not Product , It's Artwork」(製品ではなく作品)

 これが、私共のタイルと工業製品としてのタイルの一番の違いです。作品だからこそ、触れたくなる。作品だからこそ、じっと見たくなる。誰にも気付かれず通り過ぎられるのではなく、「あれっ?」と立ち止まってしまう。やはり、人は手作りを感じるものに、否応無しに惹きつけられるものだと思います。

その緻密な凹凸と絵柄、交趾ならではの鮮やかな色彩の奏でる様が織物のようである事から、「織物」を意味する「textile(テキスタイル)」をタイルのコレクション名としています。

 
 
 

 例えばキッチン周りの壁に無地タイルを幾つか配し、その中にアクセント代わりに柄入りのタイルを置いてみる。

 例えばお子様の部屋の壁面全部ではなく、一本の線のように横一列に無地タイルを配し、その中にお子様が好きそうなオモチャや動物、花柄のタイルをポン、ポンとリズミカルに配置してみる。

 壁紙でそういう”遊び”を取り入れる方法もあるでしょう。しかし、そこに手作りの”作品”、温かみのあるアナログなものを、これみよがしではなく、最初からそこにあったかの様に配するだけで、同じ空間、そこで過ごす同じ時間であっても、その密度や空気感は明確に変わって参ります。幼少期のお子様にあっては、「本物」に触れる機会があればある程、そこから得られる情操と学びは深く刻まれ、良い影響しかありません。

 私達大人が、こども達にしてあげられる事は決して多くはありません。毎日の生活で自然と本物に触れさせてあげる環境づくり。直接的ではありませんが、お子様の豊かな感性は、ほかでもない日常から育まれるのです。

 独りでも、ご家族と過ごす場合であっても、あなたとあなたの大切な人と過ごす場所は、「どこよりもリラックスできる、快適な空間」である必要があります。

 ホテルで過ごすような、高価で豪華なモノに囲まれて過ごす時間は、確かに非日常的で、ゴージャスな気持ちにさせてくれるものですが、正直、それが毎日続くと想像すると、どこか疲れてしまうような気も致します。人は本来、温かみのあるものに触れて安らぎを得る生き物。手作り「風」か手作りかは不思議と直感的にわかるものです。

 あなた自身、そしてあなたの大切な人達と過ごす、限りある時間、その場所が世界で一番落ち着ける場所でありますよう。京都の職人が一点一点、その手で作り上げたタイルが、そのお手伝いをできれば嬉しく思います。

 手作りタイルのある風景と生活は、決してゴージャスな非日常ではありません。しかし、人生の大半を占める「普通の毎日」を、確実に豊かなものにして、笑顔と安らぎをくれるでしょう。

 
 

 
 
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